歳時記 | 【公式】ホテル風の薫UMI

【忘れ得ぬ宵に寄せて】

2020/05/02

 

夜風が心地よい、ある日の宵。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。

お好みの場所で・・・例えばお気にいりのチェアに腰かけて、
或いは芳しい畳の香りや優しいじゅうたんの柔らかさに包まれて。
そんな時にお供にしたいものは、どのようなものでしょうか。
お好みのグラスやお猪口に注がれた、まろやかなお酒は。
そしてほろ酔いの心を、うっとりと和ませる音楽も。
様々なお好みの調べがございますが、記憶を懐かしむなら、
きっと、ベルベットヴォイスのあの歌声も似合うことでしょう。

そして、皆様はどのようなことを思われますでしょうか。
大切な方と語り合う、懐かしい記憶のかけらたちは。
もしくはお一人で、グラスの色を透かして見えるその風景は。
きっと、宝石のようにキラキラ輝く想い出ばかりなことでしょう。

そんな思い思いに彩られた景色の中に、もしかして
ダイヤのネックレスのように、細くたなびく夜景はございませんか。
黒々とした山をいただく夜の相模湾に沿って
細く細く煌めく明かりは、まるでそんなジュエリーの様。
皆様も一度は、ご覧になられたのではありませんか。
バーのカウンターで窓を透かして、あるいはお部屋の露天風呂から風を浴びて
きっと、そんな景色を眺めたことを忘れずにいてくださるでしょうか。

忘れずにいてくださるなら、とても幸せでございます。

*「だからダーリン、信じられないよ
忘れられないあの人もまた、私のことを
忘れられずに想っていてくれるなんて」

ここでは “私” を “私達” とさせてください。
どうかご自宅でも、あの日のようにお過ごしくださいませ。
風の薫から撮影しました、あの日の夜景とともにお届け致します。

*Nat King Cole [Unforgettable]より抜粋翻訳