【雅やかな、風の薫・春の献立】
2020/03/03
明かりをつけましょ、ぼんぼりに
お花を上げましょ 桃の花
3月の桃の節句。
ひなまつりは古典に思いを馳せる春のおまつり。
各地域で様々なひなまつりの催しが行われております。
伊東から車でおよそ1時間弱、稲取という地域では
『雛の吊るし飾りまつり』が行われております。
這子や天児といった、子供の成長を願うお人形から
赤目のうさぎ(病気を退治する)
猿っこ(災いが去る)
桃の実(邪気を払う)など
縁起の良い愛らしいぬいぐるみが、所狭しと吊るされております。
ひなまつりの縁起の良いものといえば、ひし餅。
ひし形に作られた三色のお餅の色目にも、意味があるのをご存知でしょうか。
一番上の赤(桃色)は、桃の花として厄を払う色。
真ん中の白色は、ひしの実として、子孫繁栄の色。
一番下の緑は母子草やよもぎなど若草として、穢れを払う色。
桃の節句が近づきますと、風の薫のお料理のなかにも
ひし餅に使われる3つのお色目が見つかるかもしれません。
一品一品、縁起の良い意匠が込められたお料理の数々が
まるで雛飾りのように、雅やかに卓上に広がります。
日本古来の伝統を大切に思う和食の料理人が、
真心込めてお作りする、風の薫の春の献立。
一口ごとに厄が払われ、春の幸せが訪れることうけあいでございます。
3月からはじまりました、春爛漫の献立をお召し上がり下さいませ。
皆さまのお帰りを、心よりお待ち申し上げております。