【春を呼ぶ炎・大室山の山焼き】
2020/02/08
冷たい風が頬をなでる2月の第一日曜日。
伊東にいらしたなら、きっとどなたでも、
カメラを持って、外に繰り出したくなるはずです。
伊東のシンボル・プリン型の山といえば、大室山。
こちらの大室山が、毎年第一日曜日には炎につつまれます。
伊東の名物行事、山焼きでございます。
普段は茅などの草が一面、山肌を覆っております。
夏の大室山は緑一色、しかし冬になると草が枯れ黄色い山に。
そんな時期に山焼きを行うことで、枯れ草が灰へと変わり、
土壌の栄養として、新たな年の緑が約束されるのです。
山焼きの起源ははるか700年前、
鎌倉時代後期にまで遡ると言われております。
その頃はこの地域も茅葺屋根の家屋が多く建ちならび、
大室山の茅が、人々の暮らしに重宝されてきたことでしょう。
そして年に一度、山焼き後の山から灰をもらって肥料にし、
伊東じゅうの田畑が、それによって育てられたに違いありません。
今年の実りをもたらす、春を呼ぶ祭事、
それが大室山の山焼きでございます。
あっというまに山肌を走る炎。
迫力の風景は、どこをとっても見どころ満点。
ぜひ一度、観にいらして下さいませ。
大室山は、風の薫から車でおよそ20分。
ふもとのさくらの里からは山焼きを、間近にてお楽しみ頂けます。
山焼きをご覧になられましたら、のんびりと山道をドライブ。
海沿いに戻られましたら、風の薫でゆったりとチェックイン。
温泉に浸かりながら、山焼きの余韻をお楽しみくださいませ。
皆様のお帰りを、心よりお待ち申し上げております。
大室山山焼き開催:2020年2月9日 12時から
※2月16日に延期となりました。